こころの劇場
日本全国の子どもたちを無料で劇場に招待し、演劇の感動を届けるプロジェクト「こころの劇場」。今年度は『王子と少年』『カモメに飛ぶことを教えた猫』『ふたりのロッテ』が全国各地を旅しました。
劇団四季に届けられた、子どもたちの心のこもった感想文の一部をご紹介します。
「自分らしさ」の大切さ
羽村市立羽村西小学校
6年 工藤陽乃さん
劇団四季『王子と少年』を見て、心に、強く残ったのは、「人を見た目で判断してはいけない」と言う事でした。見た目や地位、服装だけでなく、その人の内面や、心に目を向ける大切さを知りました。物語の中で少年と王子が立場を変える事で分かってくる「本当の自分らしさ」についても、良く考える機会になりました。「誰かに期待されている自分」ではなく、「自分らしさ」や「自分の思い」について、見ている内に自分の悩みや考えに重なる物があり、興味深かったです。
他にも、アクションシーンのす速さや、役者の方々の演技力におどろきました。セリフの一言一言や、歌声、戦いのシーン一つ一つに意図が感じられ、本当にそのキャラがいるようでした。今回の学習を活かし、今年やる劇や私の将来に使っていきたいと思います。
支え合い、つなぐ命
仙台市立吉成小学校
6年 玉井康平さん
この物語を通して、僕は特に二つのことを感じました。それは、「命をつなぐことの難しさ」と、「支え合うことの大切さ」です。
主な登場人物、黒猫のゾルバたちはネズミからカモメの卵を守って、なんとかふかさせることができました。しかし、その卵を産んだ母親は思いを残してすぐに亡くなってしまいました。この親のカモメが命をかけて卵を産む場面で、子孫を残すためには大きな犠牲を伴う覚悟も必要だと感じました。しかし、命をつなぐことの難しさを感じたのは、猫やカモメの立場からだけではありません。ネズミたちも、このままだと自分たちの命が危ないと思って、猫のゾルバを街から追い出そうとしていたのです。生きていくための行動を取ったネズミにも共感してしまい、胸が苦しくなりました。また、ゾルバに空を飛ぶ方法を聞かれた時、マチアスが「塔から突き落として、飛べなかったら飛ぶ力がもともとなかったんだ」ということを言ったのも、生きるための試練を感じさせました。
二つ目の「支え合うことの大切さ」については、特にカモメのフォルトゥナータが飛ぶために、猫の仲間たちみんなで必死に練習をしていた場面が印象的でした。初めは飛ぶことができませんでしたが、みんなが成功を願い、前向きな言葉で応援をしていました。フォルトゥナータが飛んで生き残ることができるよう、空を飛べない猫たちが知恵を振り絞っていました。また、マチアスにゾルバが飛び方を教えてほしいと頼んだときにも、猫の仲間たちが一緒にしっぽを切れと言ったのも心に残りました。猫にとってはしっぽが「命」なので、猫たちは自分の仲間のために命を捨てるほどの覚悟だったということです。一人ではできないことが、支え合うことでできるようになることもあると思います。僕自身の経験としては、陸上記録会でリレーに出場した時に、友達から受け取ったバトンをつなぐために、個人で出場した種目よりも緊張しました。でも、みんなで走り切って、良いタイムを出すことができました。スタンドからの応援が僕の背中を押してくれたのだと思います。
僕はこの物語の演劇を見て、自分はたくさんの人によって守られ、支えられているということに気付かされました。だから、周りの人の支えに感謝して、自分にできることを探していきたいと思っています。また、「支えられる側」だけでなく、「支える側」にもなりたいと思います。今回の経験を忘れず、日々の生活に活かしていきたいです。
川崎市立片平小学校
6年 齋藤杏奈さん
私は『ふたりのロッテ』を見て、勇気をだすことはとても大切だと思いました。
一つ一つの場面によって感情がちがっていて、もり上がる所はもり上がっていて感情を歌にしていて私の感情も場面ごとに変わっていきました。
演出も背景や使っている道具が変わっていって「いつのまに!」とびっくりしました。
ロッテとルイーゼは見た目はそっくりなのに性格はちがって最初は大丈夫かな、と思っていたけれどふたりが姉妹なことに気づいていくうちにふたりの目指しているとびらにどんどん近づいていって最初はふたりは合わなかったのに願いをかなえて「協力」「勇気」というのはすごいパワーなんだなと思いました。
私は「勇気」を大切にしたいし、ルイーゼとロッテのように個性を大切にしてみんなと成功のとびらに近づくために力を合わせてそのパワーでとびらを開けたいと思います。